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2013年2月 4日 (月)

インターネットと部落差別

ブログを読んでいる皆さんならわかると思いますが、現代ではインターネットが普及し、様々な情報がリアルタイムで流れます。ただ情報を得るだけでなく、ブログを書いたりツイッターでつぶやいたり、Facebookで友達を見つけたりして情報を発信することもできます。

では、インターネットという媒体において、部落差別はどのように関わっているのでしょうか。

残念ながら、筆者の私感ではいい面よりも悪い面が多いと思います。まずは悪い面から考察していきます。

インターネット黎明期に流行った掲示板は、時として差別的な書き込みをされることがありました。筆者は「◯◯町は部落」「エッタは死ね」などの悲しい書き込みをいくつも見ました。現代では公の出版物でこのような差別表現が掲載されることがない分、抑制の利かない個人運営の掲示板での差別表現は筆者にとってきつかったです。

いちばんひどいのが2ちゃんねるの人権問題板です。馬鹿馬鹿しいのでリンクは張りませんが、2ちゃんねる独特の人を馬鹿にする語り方から、終始差別的な表現で書き込みが行われます。被差別部落の地名を特定するような書き込みだけは削除されますが、他は差別発言があっても残ったままです。

筆者は、2ちゃんねるの人権問題板のように、差別の温床となる媒体は廃止すべきだと考えます。いくら言論の自由があるとはいえそれは公共の福祉の範囲内に限られます。差別的な発言は許されません。差別的な発言をする場を与えるのも問題です。

差別発言は匿名の媒体に多いです。筆者はTwitterで「部落」などの単語で何度か検索をかけてみましたが、残念ながら半分くらいが差別発言でした。一方Facebookでそのような発言は全く見られません。Twitterのような匿名が許されるツールは差別発言防止のために閉鎖しろとは言えませんが、差別発言をするアカウントを凍結するなどきちんとした運営をするべきです。

一方で、いい面もあります。一つは情報がより手軽に手に入れられるようになったことです。部落解放同盟の文献なんて普通の人間はまず手に取りませんが、いまはホームページを見ることでいろいろ知ることができます。時間もお金もかかりません。

何より筆者がインターネットに期待しているのは、大衆による差別のチェックです。
この前の週刊朝日・佐野眞一氏の差別的な記事がそうでした。部落差別はタブー視されているため、初めはそれを咎めようという声は非常に少なかったのですが、橋下徹氏が自身のツイッターで言及してからたちまち『炎上』し、編集長引責辞任まで発展しました。

このように、これまでは部落解放同盟が行なっていた『糾弾』を大衆が請け負い、小さな差別も見逃さないようにすることが可能なわけです。
残念ながら部落解放同盟は閉鎖的な団体と言わざるを得ません。かつて民主党の松本龍元復興大臣が問題発言をした時、大手メディアはバックにある部落解放同盟を恐れてまともに報道しませんでしたが、地元誌が怒りのあまり発言を公開、その後ネットで彼への非難が広まりました。この事実から、部落解放同盟は自分に近い人間がうっかり差別的な発言を行なっても、糾弾しない可能性があると筆者は考えています。

インターネットはもう現代の大衆にしっかり浸透してしまったので、今更やめるわけにはいきません。悪いところはしっかり但し、いい所はしっかり利用するのが大切だと思います。

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